研究開発(R&D)

バルメットのミッションは、再生可能な資源を持続可能な成果へと変換し、産業プロセスの信頼性と効率性を高めることです。私たちの研究開発活動の目的は、お客様のニーズに応え、原材料、水、エネルギーの効率向上、再生可能な原材料の利用促進、そして排出量の削減といった、世界的に最も重要なメガトレンドに対応する新たな技術、製品、サービスを生み出すことです。
500+
R&Dプロフェッショナル
1,400
保護されている発明
34
R&Dセンター
1億 2,300万
ユーロの研究開発費
バルメットが提供する独自の製品およびサービスは、業界をリードする技術と、お客様のパフォーマンス向上を目的とした新たなソリューションの継続的な開発に基づいています。バルメットは毎年およそ 100種類の新製品を市場に投入しており、これらの多くは、お客様や世界中の主要大学・研究機関との密接な協力関係のもとで生み出されています。
私たちの研究開発活動におけるサステナビリティの取り組みは、イノベーションプロセスに不可欠なサステナビリティ基準によって確実に実現されます。この基準により、イノベーションが資源効率を高め、排出量を削減し、安全性を向上させることが保証されます。また、製品およびプロセスの安全性に関する法規制への準拠も支援します。さらに、サステナビリティのメリットが、最終的に発売される製品やソリューションに組み込まれていることを保証します。
研究開発の重点分野

カーボンニュートラルな生産プロセスを目指して
バルメットのバリューチェーンにおける二酸化炭素排出量のほとんどは、自社のテクノロジーの使用段階に起因しています。現在、バルメットが提供するお客様の化学パルプ工場は、通常、既にバイオエネルギーで自給自足できています。さらに、現在のバイオマスベースのエネルギーソリューションによって、お客様向けにカーボンニュートラルな発熱および電力生産を可能にしています。
2030年までに、新しいプロセステクノロジーを開発することによって、パルプおよび製紙のすべてのお客様に対して 100%カーボンニュートラルな生産を可能にすることを目標としています。また、現在提供している自社製品のエネルギー効率を 20%向上させています。
CO2排出量削減や環境負荷低減のための私たちのソリューションをご紹介します。
デジタル化による効率性の向上
より自律的で最適化された操業は、生産性や環境効率といった操業パフォーマンスを向上させるカギとなります。これは、高度なオートメーション(自動化)およびインダストリアル・インターネット ソリューションによって実現することができます。
多くの企業で、工場やプラント操業の自律性を高める取り組みが行われています。私たちは、お客様がより自律的で最適な操業に移行できるよう、インテリジェントで関連のあるプロセステクノロジーに始まりプロセスや工場全体の最適化まで、継続的に支援しています。
資源効率 -
より少ない資源でより多くのものを
研究開発では、原材料、エネルギー、水、薬品の効率を向上させるプロセステクノロジー、自動化、サービスの開発に注力しています。
モジュール型板紙・紙製造ライン OptiConcept Mやティッシュ生産ライン Advantage NTTなど、私たちの製紙テクノロジーは、エネルギー、水、原材料の消費量を大幅に削減することが可能です。パルプ生産では、原材料およびエネルギーの効率化や循環型社会の実現がより持続可能なパルプ生産に重要な役割を果たし、より少ない資源でより多くのものを得ることを可能にします。
CO2排出量削減やその他の環境負荷低減についてご提案します。
化石原料から再生可能な原料へ
バルメットは、バイオマス変換のために、リグニン分離用の LignoBoostTM、バイオオイル生産用の熱分解ソリューション、固体バイオマスや廃棄物用のガス化装置など、いくつかの新しいテクノロジーを市場に導入しています。また、世界の林業に向けた新しい木質系三次元成型繊維製品の開発、繊維のリサイクルやセルロース系繊維のプロセス開発でも提携しています。また、プラスチックを再生可能な材料に置き換えるソリューションの開発や、製紙用の生産消耗品に再生材料、あるいはバイオベースの材料を使用する可能性の研究にも取り組んでいます。