軽く、強く、完全リサイクル

2019年6月19日水曜日

市場の動向に対応し、優れた強度特性と段ボール印刷面特性の両方を兼ね備えた段ボールを製造するために、Pratt Industries社は最近 2台の Valmet OptiConcept M板紙マシンに投資した。

Pratt Industries recently invested in two Valmet OptiConcept M board machines.

米国では、紙や板紙の製造に古紙の使用が増えている。新しい紙製品の製造に使用される繊維の約 38%を古紙が占めている。この傾向は持続可能性の観点から重要だ。例えば、1トンの紙を回収すると、3.3立方ヤードの埋め立てスペースが節約できる。(www.afandpa.org)

Pratt is America’s fifth largest corrugated packaging company

Pratt社はアメリカで第5位の段ボール包装会社であり、私企業としては世界最大の 100%再生紙・包装会社だ。7,000人以上の熟練した従業員が持続可能な板紙製造に邁進している。

軽く、しかし強い段ボールの実現

持続可能性はまた、この米国第5位の段ボール包装会社である Pratt Industries社の土台でもある。同社は、バルメットが供給する 100%再生板紙製造に投資した。Indiana州 Valparaisoの PM 16 OptiConcept M抄紙機は 2015年に稼働開始し、Ohio州 Wapakonetaの最新の抄紙機 PM 17は 2019年に稼働開始する予定だ。

Pratt Industries社の企業理念は、業界最高の包装ソリューションを革新的で最新の段ボール技術と共に提供し、これまでより軽い坪量の高品質グレード構造を製造することだ。目標は、優れた強度特性と段ボール印刷面特性の両方を兼ね備えた段ボールを製造することだ。工場長の Jay Hennessy氏は、Valparaiso工場での PM 16設備の経験を伝える。この機械は 3年以上前から稼働している。

Valmet-supplied PM 16 OptiConcept M board machine

Pratt社 Valparaiso工場長 Jay Hennessy氏によれば、バルメットが供給した PM 16 OptiConcept M抄紙機の立ち上げは、緊密な協力もあり、非常にスムーズで短期間だった。

革新性と創造力の共有

「この業界で生き残るためには、高品質の製品を製造し、その市場を維持し、強いコスト競争力を持たなければなりません。また、コア機能を備えたパートナーも必要です。バルメットが提供したものは決して小さなものではありません。彼らは非常に革新的で、創造力に富んでいます。2015年9月の立ち上げ時に、私達はバルメットと非常に密接に協力しました。その結果、立ち上げは短期間で非常にスムーズでした。バルメットが行ったプレトレーニングによって、これまで紙製造に携わったことのなかった私達のメンバーが、この機械の立ち上げと稼働を短期間で行うことができました。1~2日の内に、リールに連続紙が排出されました。」Hennessy氏は振り返る。

水、電気、および原材料を効率的に使用することが重要です。私達のお客様は持続可能な包装の重要性を認識しています。”

際立つ自動化とプロセス技術の組み合わせ

PM 16設備は数多くの品質向上機能を備えている。例えば、最新の技術を使用した特定のウェットエンド、プレスおよびドライヤなどである。

「世界クラスの自動ワインダは、私が今まで経験した中で最高のものです。ドライヤ部は高速用に設計されており、シート処理プロセスには非常に感銘を受けました。プレス部は優れた強度特性と脱水能力を提供しており、フォーミング部との素晴らしい組み合わせを生み出しています。」

「完全自動化と機器供給を組み合わせることは、Pratt社にとって非常に良い結果を生みました。DCSとMCSの統合、情報表示、およびバルメットが提供するノウハウは貴重なものです。全体として優れたパッケージです。」Hennessy氏はまとめた。

Pratt’s PM 16 started up in 2015

Pratt社の PM 16設備は 2015年に稼働を開始し、Valparaiso工場で高品質の軽量段ボールを製造している。バルメットの納入範囲には、ヘッドボックスからワインダまで、自動化の幅広い範囲を含んだ完全な OptiConcept M板紙製造ラインが含まれていた。

OptiConcept M板紙製造ラインのリピートオーダー

バルメットは、米国 Ohio州 Wapakonetaに建設する Pratt社の新しい製紙工場向けに、もう一台の自動化システムを伴った OptiConcept Mボード生産ラインを供給する。この工場もまた古紙を 100%使用して、軽量で高性能のライナーボードと段ボールミディアムグレードを製造する予定である。稼働開始は 2019年末に予定されている。

本文: Marika Mattila

本記事は広報誌 Forward magazine 2/2019に掲載されています。