バルメットの気候変動プログラム

気候変動は、企業に対して温室効果ガス(GHG)排出量の迅速な削減と変革を求めています。バルメットは、カーボンニュートラル経済への移行において、気候変動を緩和するカギとなるのは技術であると考えています。
バルメットは 2021年に意欲的な気候変動プログラム「Forward to a carbon neutral future(カーボンニュートラルな未来に向けて)」を開始し、サプライチェーン、自社の事業、そしてお客様による当社の技術の使用を含むバリューチェーン全体を対象とした、意欲的な排出量削減目標と具体的なアクションを掲げています。この気候プログラムは、パリ協定の 1.5℃目標および国連の持続可能な開発目標(SDGs)にも整合しています。気候変動プログラムの目標は、Science Based Targets initiative(=SBTi, 企業における温室効果ガス排出削減目標)によって承認されており、排出量取引をすることなくこれらの目標を達成する計画です。
サプライヤーと協力して排出量削減に取り組む
私たちは、2030年1 までに自社のサプライチェーンにおける温室効果ガス(GHG)排出量を 20%削減するという目標を掲げています。この目標達成に向けて、製品に占めるリサイクル鋼材の割合の増加、CO₂排出量の多いサプライヤーの排出量削減支援、製品の軽量化と代替材料の導入、サプライヤーの製造方法最適化のサポートなど、幅広い取り組みを進めています。さらに、低炭素輸送を提供する特定のサプライヤーへの支出を集約化し、輸送計画の継続的な改善にも取り組んでいます。
自社事業の変革に取り組む
私たちは、2030年1 までに自社の事業活動における温室効果ガス排出量を 80%削減するという目標を掲げています。組織全体で低炭素社会の実現に向けて日々取り組んでいます。この変革を推進するため、自社の事業所において化石燃料から再生可能エネルギーへの切り換え、カーボンフリーの電力や地域熱供給の導入、エネルギー効率の改善に取り組んでいます。さらに、デジタルツールの活用を強化し、業務出張に伴う排出量を削減するリモートワーク習慣の発展に取り組んでいます。また、二酸化炭素排出量の少ない通勤手段の推進にも力を入れています。
お客様のカーボンニュートラルなプロセス実現を支援
バルメットのバリューチェーンにおけるカーボンフットプリントのほとんどは、その技術の使用段階に起因しています。現在、バルメットが提供するお客様の化学パルプ工場は、通常、既にバイオエネルギーによる自給自足を実現しています。さらに、既存のバイオマスベースのエネルギーソリューションにより、お客様向のカーボンニュートラルな発熱および電力生産を可能にしています。2030年1 までに、お客様に提供するすべてのパルプ・製紙・エネルギー関連の技術とソリューションにおいて、化石燃料を使用しないエネルギー源の利用を可能にすることを目標としています2。現在、バルメットのすべての技術は、化石燃料を使用しないエネルギー源が利用できる環境において、化石燃料を使用せずにパルプ、板紙、ティッシュ、紙の生産を実現することが可能です。
